n 個のボールを,3 つの箱に分けます。空箱があっても良いとするとき,
ボールと箱のそれぞれに区別がつくかどうかで,どのように式が変化するのかまとめます。
n 個の球を自由に 3 つの箱に入れることができるから,3n 通り (→参考)
設定 2 ボールの区別はないが,箱には区別がつくとき
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A + B + C = n を満たす,負でない整数解の個数と等しくなります。これより,
n + 2C2 = | (n + 2)(n + 1) | 通り
| 2
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設定 3 ボールの区別はつくが,箱には区別がつかないとき
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設定 1 は奇数なので,一律に 3! で割ることはできません。
そこで,次のように場合分けします。
[A] 全部 1 つの箱に入れるとき
例えば,n + 0 + 0,0 + n + 0,0 + 0 + n に区別がつかないので 1 通り
[b] ちょうど 2 つの箱に入れるとき
仮に区別がつくとすると,2n ー 2 通り (→参考)
n = 3 で例えると,ab,c と入った場合と c,ab と分けられたものに区別がつかなくなりますから,
2n ー 2 | = 2n ー 1 ー 1 (通り)
| 2
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[C] 3 箱すべてに玉があるとき
仮に区別がつくとすると,3n ー 3 × 2n + 3 通り (→参考)
これらに区別がつかなくなるので,
3n ー 3 × 2n + 3 | = | 3n ー 1 + 1 | ー 2n ー 1 (通り)
| 6! | 2
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[A] + [B] = 2n ー 1 であり,これに[C] の結果を加えると,2n ー 1 が相殺されます。よって,[C] の
3n ー 1 + 1 | のみが残ります。
| 2
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設定 2 のうち
(4)ボールも箱も区別がつかないとき
最も難しい問題と思います。
例えば,n = 6 のときを数え上げると,
「0 + 0 + 6」「0 + 1 + 5」「0 + 2 + 4」「0 + 3 + 3」「1 + 1 + 4」「1 + 2 + 3」「2 + 2 + 2」の 7 通りです。
箱に区別がついた設定 2 からどのように割ればよいのでしょうか…
状況を整理すると,次のとおりです。
[A] A = B = C となるとき
[B] A = B かつ,A ≠ C となるとき
[C] A < B < C がすべて異なるとき
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不勉強なので,しらみつぶしに場合分けしたことがあるので,そのことをまとめておきます。

もっとスマートに式が作れるはずですが,これから研究したいと思います。
なお、箱の数を一般化する式は,未解決問題の 1 つとなっています。
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