等差数列の和の公式は2つありました(証明はこちらです)が、 2つめの公式を使わずに切り抜ける方法を説明します。 |
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例 1 初項 3,公差 4,項数 20 の等差数列の和を求めよ。 | |||
末項を l とすると,l = 3 + (20 - 1)× 4 = 79 より,求める和は,
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例 2 5 から 31 までの奇数の和 5 + 7 + 9 + … + 31 を求めよ。 | |||
等差数列の和に必須なのは,初項と項数です。 項数を n とすると,公差は 2,末項は 31 であることから,5 + 2(n - 1) = 31 これを解くと,n = 14 ここまで揃えば,上に紹介した公式の方が早いですね。求める和は,
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例 3 2 桁の自然数のうち,5 で割ると 3 余る数の和を求めよ。 |
この例であれば、勘で初項と末項が求まる人も居るでしょう。 ここでは,その勘が働かなかった場合の解法を紹介します。
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例 4 初項 3,公差 2 の等差数列の,初項から第 n 項までの和が 63 であるとき, n の値を求めよ。 |
![]() 条件次第では,2 つとも答えになる場合もあります。その条件を考えるのも,面白いと思います。 |