組合せについて

定義

異なる(区別のつく) n 個のものから,ちょうど r 個選ぶ方法を,
n 個から r 個とる組合せといい,記号で nCr と表す。
* C は Combination の頭文字です。

例えば 6 人の生徒から,A,B,C の 3 人を選ぶとき,次のものはすべて同じとみなします。

ABC ACB BAC BCA CAB CBA

 上のように,並べ方を考慮しません。
ここで,nCr = k とおくと,選ばれた k 個のそれぞれに,r! 通りの並べ方があります。
また,並んだ後のものは, n 個から r 個とる順列 ですから,
 k×r! = nPr が成り立つので,次の公式を得ます。
公式 1  nCr = nPr
r!
これより,6 人の生徒から 3 人を選ぶ方法は,次の図のように計算されます。
r を 2 度使うのも特徴です。
これより,6 人の生徒から 3 人を選ぶ方法は,6C3 = 20 (通り)
まとめ 「選ぶだけ」が C ,「選んで並べる」が P

また,公式 1 に nPr = n! を代入すると,次の公式を得ます。
(nr)!
公式 2  nCr = n!
r!(nr)!

公式 2 は二項定理に関する様々な等式で用いられる重要な公式です。
さらに,公式 3 の r の代わりに nr を代入すると,n−(nr) = rより,次の公式を得ます。

公式 3  nCr = nCnr

この式だけでは重要度が理解できないと思うので,「6 文字から 4 文字を選ぶ」の 1 例で考えてみます。

A B C D  E F

このとき,4 文字(ABCD)を選ぶより,2 文字(EF)を取り除いたほうが早い、ということです。
つまり,6C4 = 6C2 が成り立ちます。

さらに,公式 2 に r = 0 を代入すると,定義より 0! = 1 ですから,次の値も求まります。
公式 4  nCn = nC0 = 1

このほかにも,多くの公式がありますが,それはパスカルの三角形(二項定理)に送ることにします。
* nCr の計算機(半角の数字を入力してください。)

C  =

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