例えば 6 人の生徒から,A,B,C の 3 人を選ぶとき,次のものはすべて同じとみなします。
上のように,並べ方を考慮しません。 ここで,nCr = k とおくと,選ばれた k 個のそれぞれに,r! 通りの並べ方があります。 また,並んだ後のものは, n 個から r 個とる順列 ですから, k×r! = nPr が成り立つので,次の公式を得ます。
![]() これより,6 人の生徒から 3 人を選ぶ方法は,6C3 = 20 (通り)
公式 2 は二項定理に関する様々な等式で用いられる重要な公式です。
この式だけでは重要度が理解できないと思うので,「6 文字から 4 文字を選ぶ」の 1 例で考えてみます。
このとき,4 文字(ABCD)を選ぶより,2 文字(EF)を取り除いたほうが早い、ということです。 つまり,6C4 = 6C2 が成り立ちます。
さらに,公式 2 に r = 0 を代入すると,定義より 0! = 1 ですから,次の値も求まります。
このほかにも,多くの公式がありますが,それはパスカルの三角形(二項定理)に送ることにします。 |